最期の時に僕は夢見る

 ――ピッ……


 わずかに何かが切れるような音がした。振り返るとそこに広がっていたのは絶望とも希望とも取れるまばゆい光。
 何故か僕は懐かしいと思った。
「ごめんなさい……」
 そして誰にでもなく謝った。
 この世界に?
 神様に?


 僕が生まれてきたことに……


 その光に包み込まれる瞬間、僕は理解した。


 ――この世界の終わりを……