僕の返事を待たず、女の子は僕の洋服の端をつかんで滑り台のほうへ引っ張っていった。
「おっ、ゆう可愛い子連れてきたね」
滑り台には女の子のお母さんらしき人がいた。
「なんぱしゅた~」
女の子の答えを聞いてその人は声をだして笑った。そして僕のほうを見た。
「名前、何て言うの?」
とその人が聞いてきた。怪しい人ではなさそうなので僕はちゃんと答えた。
「時永哲也です。」
「哲也君ね。私はゆうのママで志保だよ」
そう言って志保さんは優しそうに笑った。
「てちゅくん、ゆうとうたお~」
女の子がそう言って歌いだした。お世辞にも上手いとは言えなかった。それに続いて志保さんが歌いだした。志保さんは女の子と違い、とても歌が上手くてかっこよかった。僕も一緒に『かえるのうた』や『チョーリップ』を歌った。それから僕達はいっぱい歌っていっぱい笑った。志保さんは僕の知らない歌をいっぱい知っていた。僕はいつかこんなにたくさん歌が歌えるようになりたいと思った。
最後に志保さんが鼻歌を歌った。聴いたことはないのに懐かしいという不思議な感情に捕らわれた。
その歌を聴いたら僕は何故か家に帰ろうと思った。
「おっ、ゆう可愛い子連れてきたね」
滑り台には女の子のお母さんらしき人がいた。
「なんぱしゅた~」
女の子の答えを聞いてその人は声をだして笑った。そして僕のほうを見た。
「名前、何て言うの?」
とその人が聞いてきた。怪しい人ではなさそうなので僕はちゃんと答えた。
「時永哲也です。」
「哲也君ね。私はゆうのママで志保だよ」
そう言って志保さんは優しそうに笑った。
「てちゅくん、ゆうとうたお~」
女の子がそう言って歌いだした。お世辞にも上手いとは言えなかった。それに続いて志保さんが歌いだした。志保さんは女の子と違い、とても歌が上手くてかっこよかった。僕も一緒に『かえるのうた』や『チョーリップ』を歌った。それから僕達はいっぱい歌っていっぱい笑った。志保さんは僕の知らない歌をいっぱい知っていた。僕はいつかこんなにたくさん歌が歌えるようになりたいと思った。
最後に志保さんが鼻歌を歌った。聴いたことはないのに懐かしいという不思議な感情に捕らわれた。
その歌を聴いたら僕は何故か家に帰ろうと思った。



