「よっこいしょ。」
日陰に入ると春山はおばさん臭い掛け声と共に腰を下ろした。
「春山、若いのによっこいしょはないだろ?」
僕はそう言って隣に腰を下ろした。
「若い子でも言うよぉ。そういうの、偏見って言うんだよ」
春山は拗ねたように反論してきた。
「ごめん。……なぁ、春山、歌い人って何?」
僕が今まで疑問に思っていたことだ。
「えっ? 自己紹介、覚えててくれたの?」
「うん。まぁ、印象的だったし」
「時永君が初めてだよ。間違えないで言ってくれたの」
そう言って春山は嬉しそうに笑った。その顔を見て僕は不思議な気持ちになった。
「歌い人は、私が勝手に名づけたんだけど、人が作った歌を歌って広める人のこと」
「造語か。歌手とどこが違うの?」
「歌手も誰かに曲や歌詞を作ってもらってる人は、歌い人の仲間って勝手に思ってる。でも、なんて言うのかな? 歌手はそれで生活していけるけど、歌い人はボランティアみたいに本人の意思で勝手にやるものって感じかな。……説明下手でごめんね」
ボランティアのようなことを夢だと言える春山を見て自分のことしか考えていない自分が恥ずかしくなった。
「……素敵な夢だな」
「ありがとう」
「春山は誰の歌を広めたいんだ?」
「私は死んだお母さんの作った歌をみんなに聴いてもらいたいんだ」
僕はなんて言ったらいいのかわからず黙ってしまった。
「ねぇ、時永君はロマンスの神様って信じる?」
「はぁ?」
日陰に入ると春山はおばさん臭い掛け声と共に腰を下ろした。
「春山、若いのによっこいしょはないだろ?」
僕はそう言って隣に腰を下ろした。
「若い子でも言うよぉ。そういうの、偏見って言うんだよ」
春山は拗ねたように反論してきた。
「ごめん。……なぁ、春山、歌い人って何?」
僕が今まで疑問に思っていたことだ。
「えっ? 自己紹介、覚えててくれたの?」
「うん。まぁ、印象的だったし」
「時永君が初めてだよ。間違えないで言ってくれたの」
そう言って春山は嬉しそうに笑った。その顔を見て僕は不思議な気持ちになった。
「歌い人は、私が勝手に名づけたんだけど、人が作った歌を歌って広める人のこと」
「造語か。歌手とどこが違うの?」
「歌手も誰かに曲や歌詞を作ってもらってる人は、歌い人の仲間って勝手に思ってる。でも、なんて言うのかな? 歌手はそれで生活していけるけど、歌い人はボランティアみたいに本人の意思で勝手にやるものって感じかな。……説明下手でごめんね」
ボランティアのようなことを夢だと言える春山を見て自分のことしか考えていない自分が恥ずかしくなった。
「……素敵な夢だな」
「ありがとう」
「春山は誰の歌を広めたいんだ?」
「私は死んだお母さんの作った歌をみんなに聴いてもらいたいんだ」
僕はなんて言ったらいいのかわからず黙ってしまった。
「ねぇ、時永君はロマンスの神様って信じる?」
「はぁ?」



