柏原は私を満たして色んなことを教えてくれるのね。



「厳しくしようと思っていたのに、また甘やかしてしまいました……私の決意も案外脆いものです」


ラグの上に優しく押し倒された。

柏原が私に覆い被さる。



冷たい外気で黒髪も冷たくなっている。
髪に指を通して柏原の頬を両手で包む。



「寒かったでしょう。私の為にありがとう」


「今夜は貴女が暖めてくれるのでしょう?」



「うん……がんばるわ」