「やめなさい!! 陽子さん、柏原は何も悪くないわ!!」


ふざけるんじゃないわよ!

たまにしか出てこない脇役のくせに、私の次に重要な登場人物の柏原の責任問題なんて追求しなくていいのよ!



だけど柏原はお父様とお母様を前に深く頭を下げた。


「柏原!?」

「申し訳ございませんでした。旦那様、茉莉果お嬢様を非常に危険な目に合わせてしまいました」


「違うっ! 柏原は……」

「そうだな……柏原くん、今回は少し反省してもらおうか。この屋敷は君がいるから使用人は一人でいいと思っていた。何故こんな事になったのか……寿命が縮まったよ」



「申し訳ございません」



でも、柏原はチョコフォンデュも用意してくれたし……


それに、ずっと一緒にいてくれた。