「施錠の確認と、警備会社に連絡して参ります」
私たちに綺麗な一礼すると足早に去る柏原。
「茉莉果ちゃん、警備会社って?」
「さぁ? 知らないわ」
この屋敷の管理は全て柏原に任せてある。
私は詳しい事はわからない。
だけど今まで、うちに泥棒が入った話なんて聞いた事がない。
きっと厳重に警備されているのだろう。
柏原に任せておけば安心だ。
だけど夜は私一人が、この屋敷に取り残されてしまう。
柏原は未だに住み込みの執事ではないからよ……
少し恐いわ……
そうだ!
今夜は、柏原にうんとワガママ言って一緒に寝てもらおうかしら?
うん。そうしましょう♪
ナイスアイディアね。



