「その想いに偽りはございませんか?」



「ないわ、私何度だって柏原のこと追いかける」



「貴女が追いかけてくれて嬉しかった……」



素肌が触れ合う抱擁。
心地よすぎて、ため息が漏れる。




「愛しています、お嬢様」



そして、私の執事は微笑む。



黒く美しく卑猥に……




カナダの夜は、執事で満たされていた────