「柏原はどこかしら? 私の夕食は柏原が用意するわ」


二人で末永くお幸せに暮らせばいいわよ。

私には柏原がいる……


「本日より暫くの間、私が茉莉果様のお世話をさせていただきます」


寧々さんは、私を冷たくみてきた。

そして「これでいいのか?」と竜司に目配せをする。

うわっ……

最低。実は性格悪いのかもしれないわ。寧々さん恐るべし!


「茉莉果ちゃん、柏原は西原の屋敷で働いてもらうから大丈夫だよ」


「大丈夫って何がよ? あの柏原を竜司が手なずけられるはずなんてない。柏原を呼んでちょうだい」


「彼なら、もう西原の屋敷に向かったはずだよ。先に行ってるように命令しといたから」


「命令て……柏原が私の命令以外きくはずないでしょう?」