柏原がいれてくれた紅茶を一口飲む。
「あぁ、美味しい。柏原のいれてくれた紅茶は最高よ。いつもありがとう」
こんにゃくの話をしに竜司はわざわざここまで来たのね。
まったくコアラの考える事は、全然理解できないわ。
「それで……茉莉果ちゃん」
「なにかしら?」
「あの執事がいると、僕達の仲を邪魔するだろ? それは僕としても困るんだ。使用人相手に本気になれないしね。だから、西原家の一番優秀な使用人を連れてきたよ」
「寧々と申します」
あぁ良かった……
お姉さんコアラが、動いたわ。
さっきから竜司の隣で瞬きすらしてなかった、綺麗なお姉さんコアラが喋ったわ。



