「こちらのスキニーのパンツに、ジャケットはいかがでしょうか?」 「えぇ? こんなカジュアルな服装で?」 柏原はスキニーのパンツとジャケットを私に押し付ける。 「車を用意して参ります。お支度ができましたら、エントランスでお待ち下さい」 柏原も複雑な心境なのかもしれない。 嫉妬する執事の意思も、少しは尊重しないと可哀想かもしれない。 私は、シフォンのワンピースを脱ぎスキニーのパンツとジャケットに袖を通した。 こんなカジュアルな服装は不本意だけど、柏原との関係に溝が生じるのも困るものね。