「……んっ!?」


頷きたくなってしまう。
柏原がそう言うなら、全てを任せたくなってしまうわ。



だけど……




「……ねぇ、柏原」


「はい、お嬢様」


「何故柏原は、そんなに辛そうな顔をしているの?」



その言葉でピタリと、動きを止める執事。



「私が貴女にとって、ただの執事だからですよ」


そして執事は、罪悪感で満ちた顔で私を見るのだ。

拘束の手が緩み、私は解放された。





「何故、やめちゃうの?」



私は、大人しくなってしまった執事のタイをシュッと音をたてて抜き取った。


よし!!
抵抗しないわね?

大人しくしてなさいよ……



私が見られたなら、柏原のも見ないとね……
私のポリシーに反するわよ。


柏原のシャツのボタンをゆっくりと外していくと、そのセクシーな胸元が露になってゆく。


「茉莉果様……貴女からその様なことをされても困ります」


程よく引き締まった執事の上半身。

シャツを取り除く。
私は執事の首に腕を回し抱きついた。


「教えて柏原」