「素敵でしたよ。お嬢様、カナダから戻ってきた甲斐がありました」 そこにいたのは、もう一人の使用人の陽子さんだ。 「柏原は?」 「柏原さんから連絡を受けて、帰国して参りました。すぐにお食事の準備をいたしますね」 「お父様たちは?」 「まだカナダです」 陽子さんは、真っ白なエプロンをつける。 「待って! 柏原はなんて?」 「『私のベアトリーチェをよろしく』と言ってましたよ」 陽子さんは、キッチンに消えた。 "ベアトリーチェ"って何? サッカーチームの名前かしら?