ナツに失恋して、両親は旅立ってしまって、私はまたこの暗黒執事と毎日を過ごすことになったしまった。

この執事。私が一人で寂しくしてるところが好物だなんて本当に性格極悪ね。




そんな朝を経て、音楽祭の興奮が覚めやらぬ状態の学園に登校する。

皆、つまらな過ぎる日常を送っているからちょっとした事での動揺が激しい。


顎をつんと突き出して学園を歩けば、「演奏素敵でした!」「憧れます!」と黄色い悲鳴が飛び交う。

私の演奏を絶賛するというよりは……

「やっぱり紫音代表のお父様の楽曲は素晴らしい!」「お母様のピアノは最高ですわね!」 「紫音代表のドレスが素敵でした!」という声が聞こえてくる。





柏原、マッサージが必要なのは私の心かもしれないわ。