「────あっ……やめてぇ……柏原!」 「これくらいで、根をあげられても困ります。さあ、大きく深呼吸をして」 我慢しようと深く深呼吸する。 だけど、執事の容赦ない攻め。 私は悲鳴をあげた。 「痛い!! 痛い!! 痛い!!」 「痛いのは、最初だけですから……すぐに良くなりますから」 柏原の甘く優しい声は、耳元で囁かれる。 そのまま私は目を閉じた。 ――柏原