「……ん…」 ガサゴソと動く気配を感じて俺がうっすら目を開けると 視界の先で荷物を片付けている誰か女性の背中が見えた。 「あ…やね…?」 俺の寝ぼけた声に、綾音はパッとこちらを振り返る。 「あ、ごめんなさい…起こしちゃいましたね」 少しの間、眠っていたらしい。 俺は目を擦りながら体を起こした。