空港から外へ出た瞬間、俺たちは北海道に来たことを実感する。
「わっ!さっっむ――い!」
「うー」
地面や植木には分厚く雪が積もっていた。
今、雪は降っていないが雲はどんよりと灰色で重い。
肌を斬るような冷たい木枯らしがビュウビュウ吹き、俺は思わずコートの前をギュッと閉めた。
空港のバスターミナルに着くと、俺と綾音はホテル行きのバスを探す。
「あ、あのバスじゃないですか?」
5番乗り場にホテル行きのバスを見付けると、俺たちはバスへ乗り込んだ。
ほっこりぬくいバスの中に入ると座席は前半分くらいが埋まっていた。
俺と綾音は一番後ろの座席に並んで座る。
「あ―…寒かったなぁ」
「凍えちゃうかと思いました…」
色白の綾音の鼻と耳は寒さでピンクに染まっている。
今朝TVで確認した天気予報では今から向かう場所の最高気温は-2℃。
最低気温は-13℃にまで冷え込むらしい。
「なんだかこれから雪が降りそうですね」
「だなぁ…」
明日は一応晴れるらしいけど。
ここまで寒いとは思ってなく、覚悟が少々足りなかったかも…。
「わっ!さっっむ――い!」
「うー」
地面や植木には分厚く雪が積もっていた。
今、雪は降っていないが雲はどんよりと灰色で重い。
肌を斬るような冷たい木枯らしがビュウビュウ吹き、俺は思わずコートの前をギュッと閉めた。
空港のバスターミナルに着くと、俺と綾音はホテル行きのバスを探す。
「あ、あのバスじゃないですか?」
5番乗り場にホテル行きのバスを見付けると、俺たちはバスへ乗り込んだ。
ほっこりぬくいバスの中に入ると座席は前半分くらいが埋まっていた。
俺と綾音は一番後ろの座席に並んで座る。
「あ―…寒かったなぁ」
「凍えちゃうかと思いました…」
色白の綾音の鼻と耳は寒さでピンクに染まっている。
今朝TVで確認した天気予報では今から向かう場所の最高気温は-2℃。
最低気温は-13℃にまで冷え込むらしい。
「なんだかこれから雪が降りそうですね」
「だなぁ…」
明日は一応晴れるらしいけど。
ここまで寒いとは思ってなく、覚悟が少々足りなかったかも…。



