ホテル白熊を出た俺たち4人は

スノーモービルから4WDの車に乗り換えイツキさんの運転で小樽へ走った。




白熊でお別れかと思っていたイツキさんとカオルさんも小樽まで同行するらしい。





「ここまで来てラストだけを見届けないなんてあり得ないわよ!」


「そうよ~悠人ちゃんがきっちりケジメつけるまで見てやるんだから~!」





大型車の中でデカいオネェがギャアギャア騒ぐ。




「俺もなんだか綾音ちゃん見るの楽しみになってきたぜ~」



健二も二人のオネェに慣れてきたのか、すっかりリラックスしている。






そんな中、俺だけはやけに緊張したような地に足がつかないような

そんな不思議な感覚の中にいた。




綾音に無事に会えるんだろうか。


会ったら何から説明すれば良いんだろうか。


綾音は本当に俺を必要としてるんだろうか……。