それからどのくらい時間がたっただろう…





途中からいつのまにか叩かれなくなり、静かな部屋に澪の鼻をすする音だけが聞こえていた。









「本当に…ごめん澪…」


アザと血まみれになった俺は、土下座したまま澪に謝った。


澪は相変わらず泣き続けている。



「澪と過ごしたこの13年間は…ものすごく幸せだった」


「…………」


「俺が全部壊した。どんなことをしても…償えないと思う」


「…………」


「どうしようもない馬鹿で…ごめんな」




俺は床に頭を擦り付けた。


本当に俺はどうしようもない馬鹿野郎だ。


ずっと大切にしてきた澪をここまで傷付けて…。



今まで何があっても澪の前で泣いたことなんてなかったが


もう自分でもどうしようもない程に感情をコントロール出来なくなった俺は、泣いた。


声を押し殺し泣いた。