天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ

アリスカと同じクラスに、神と称され、同じインド神の能力を持つ眷属達を率いている生徒が存在しているのは知っていた。

しかし彼女はあくまで『中立』の存在。

小娘一人が命を落とす訳でもなし、たかが融に精気を吸い取られるだけだ。

何も咎められはしまい。

宴はそう考えていたのだが…。

「神ともあろう者が、人間如きの情に絆されたっていうのかい?」

「その人間如きの情とやらも、なかなかどうして、心地のよいものでな…」

一歩踏み出るアスラ。

一歩下がりつつ、宴は警戒する。

「宴とかいったか?お主は人外・河原院 融の使い魔であったのぅ…確か融はスペシャルバカとの一件で、『人間に恐怖を与えぬように精気を吸い取る事を善処する』と約定したと聞いておるが?」