…光だ。



眩しいくらいの、光。



激しい既視感。




「…もう、歩けますか?」

(…うん…)


愛の姿が、くっきりと見える。
本当に綺麗だ。

俺の、最愛の人は、
こんな風に笑ったんだ。
忘れるもんか。

「目を覚ましたら、
天使に口づけを。

あなたには、もう私がいなくても平気。

あなたにはもう、
帰りを待つ人がいるのだから。

さよなら、紀一さん。
私の天使。」