夜は、眠れず、自分の心が暴れたずのを止められなくなる。

部屋の家具を、蹴り飛ばし、掻き回す。ひたすらに彼女の名を呼ぶ。彼女の名を壊れるほど呼んだあとは、ただ叫ぶ。叫び声すら出なくなれば、ただ呻く。

早く終われ。
早く、早く。
自分の全てが終わることだけを望む。

この窓から飛び立てば、きっとそれが叶う。
だが、それすら出来ない臆病な自分を誰かが殺してくれないか、そればかり考えて毎日を生きていた。