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俺が、さくらと出会ってから、二年の月日が経とうとしていた。


16歳だった彼女は、今はもう18歳になり、元々の儚い少女のような美しさから、俺が思わずクラクラするほどの、美しい女性へと変わり始めている。


俺は再び精神科医になり、自分も心を病んだ経験を活かして、前よりも患者に寄り添った治療が出来るように奮闘している。


そんな俺たちの出会いが、あの非日常的な監禁生活だったなんて、誰が想像するだろうか。


ただ1つ言えることがある。


それは、
俺が今日も、この美しくて悲しい世界を愛しながら生きているということ。

愛との約束を、胸に抱いて、俺は今日も生きている。