これが私の幸せなんだ。



「美樹!どうした?帰るのか?」


「ううん、喉乾いて。」


「こんな時間に、女が1人でで歩くのはよくない!


よかった…気付いて。何かあってからじゃ遅いんだからな!!」




「ふふっ」


「何がおかしい!」



「柊、お父さんみたい!」



「あ?なんとでも言え!」



なんだかんだ言っても、内心はホッとしていた。
この辺りのこと全然知らないし、どこに自販機があるのかもわからない。

夜の10時回ってるし…


だから、本当は嬉しかった。




「ありがとう。」



ジュースを買って、松さんの家に戻った。