「俺ん家は無理だな…あぁ。
わかった。じゃ、また連絡するわ。」
携帯をポケットにしまって、車の中へ入ってきた。
「悪い、待たせたな。」
「ううん!全然!」
「でさ、松の家でたこ焼きすることになったんだよ。でもまだ、優香ちゃん家に居るみたいだから、俺ん家で待ってようか!」
そのまま自宅の駐車場に車を止め、家にお邪魔することになった。
「お、お邪魔します。」
「あぁ。今誰もいないから、そんな気ぃ使うことないぞ!」
靴を脱ぎ、二階に案内された。
「ここで待ってて。ジュース持ってくるから!」
とりあえず、ガラスのテーブルの前に正座してみた。
壁には、コルクボードが飾られており、中学時代の柊たちが写っていた。
「あ、これが柊で、これが松さん!」
2人共短髪で、いかにも体育会系って感じな程黒く焼けていた。
「可愛い〜」
つい、夢中になりすぎて、後ろにいた柊に気づかなかった。
「あんま、見るな!恥ずかしいから!」
「わ!びっくりした!ノックぐらい、してよ!」
「ここ、俺の部屋だぞ!(笑)」
「あ、そっか!ごめん、ごめん!」
「オレンジしかなかったんだ。いいか?」
「あ、お気遣いなく!」
