「飯の前に、俺ん家寄ってもいいか? この荷物じゃ、店入れねぇわ。」 「うん!いいけど、柊の家ってどこなの?」 「こっから電車で20分位のとこかな! でも、今日車で来たから10分あればつくよ!」 それから車に乗り、本当に15分もしないうちに着いてしまった。 「すぐ戻るから。」 車の中に、私を残して立派な一軒家に入って行ってしまった。 それから数分が経ち、柊が家から出てきた。 「今?美樹といるけど…あぁ。」 誰と電話してるんだろう。 窓を開け、柊の様子を伺った。