駅に着いて、柊に連絡を入れた。
「あ、もしもし?駅着きました!」
「お!時間厳守、偉い偉い!!
じゃ、駅の近くに大きな噴水あるだろ?そこに来てくれないか?」
「わかった!すぐ行く!!」
私は早く会いたくて、小走りで噴水まで向かった。
「柊〜!」
「美樹…お前…」
「え?変かな…あんまり、白いセーターとか着ないんだけど。」
急に恥ずかしくなり、目をそむけてうつむいてしまった。
「いや…似合ってるよ。ちょっと、びっくりしただけだから。可愛いよ、美樹。」
真っ直ぐな言葉が、余計恥ずかしくなり顔が熱くなった。
「行こうか。」
それから他愛ない話をしながら、柊の服を選んだ。
「柊!これ、いいんじゃない?」
「確かに!このジャケットいいな!」
「黒のシンプルなジャケットだけど、柊なら何でも着こなしちゃうね!」
「まぁ、元がいいからなぁ。」
なんて、冗談を言いながら買い物を続けた。
