「ごめんなさい。」
「いいんだよ、気にするな!!もぅ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。」
「じゃ、俺行くな?放課後、松と約束あるんだわ。」
「うん、ありがとう。」
「あ、それと…俺の電話には出ろよ?」
優しい笑顔を見せて、柊は屋上を去って行った。
「無理だよ…」
彼女がいることを知って、何度も諦めようとした。メールも、電話も、全部無視した。
まだ、間に合うって思っていた。
引くなら、今しかないって。
なのに、もぅ私は…
「好き…大好き…」
朝起きた時に、柊を想い、
授業中でも、柊を想い、
寝る前も柊を想って眠る。
こんなにも、私の生活に柊が居る。
こんなに辛い想いをするんなら…
こんなに切ない気持ちになるんなら…
いっそ…
「出会わなきゃ…よかった。」
