それから15分位たち、料理が運ばれてきた。
「お待たせ致しました。
こちら、煮こみハンバーグセットと、
ほうれん草と鶏肉のクリームパスタでございます。
では、ごゆっくりどうぞ。」
「ホラ、食べな!腹、減ったろ?」
「はい!とっても!!
じゃ、いただきます!!」
どれもこれも、美味しすぎて何度も何度も「おいしい!」と言う私を見て、
「美樹の笑った顔はやっぱ最高だな。」と、言ってくれた。
色んな話をして、お店を後にした。
「すいません、ご馳走になっちゃって。」
「いいんだよ、年上だしな。気にすることはない。」
「ありがとうございます!」
「じゃ、俺バイトだから。
気をつけて帰れよ!!」
「はい!本当にご馳走様でした!
バイト、頑張って下さい!!」
「あ、敬語なしっつったよな?」
「すっかり忘れてました!!」
「じゃ、バイバイ柊って言ってみな。」
「え?!そんなの、いきなり無理ですよ!!」
「美樹が言わないと、俺、バイト遅刻する。」
「ちょ!何を馬鹿なことを!!」
「ホラ、早くしねぇと。」
「え…あ、えっと……。
ば、バイバイ…柊…。」
一瞬、真顔になった柊さんが、いきなり飛びついてきた。
「わ!」
「美樹…お前はやっぱり、最高だよ。」
「く…苦しいです!」
「あ、悪い…。じゃぁな!」
抱きしめられた時、すごくいい匂いがした。シャンプーの匂いかな…
ドキドキが止まらない…
柊さんを好きって気持ちが会う度に増していく。
どうしようもないのに…
