これが私の幸せなんだ。



「寂しかったろ?」

「うん。松が居ないと寂しい。」

「よしよし。もぅ、寂しくないからな。」




5歩以上離れて歩いてた、私と柊さんは何とも言えない顔をしながら、バカップルを見ていた。



「あれ、ずっとなんですかね?」


「いや、わかんね。」


「なんか、気まずいんですけど…」


「確かに。松が彼女出来たらデレデレになるのは知ってたけど…

ここまでだとはなぁ…」



「あ、離れすぎましたね。
ちょっと急ぎましょ!はぐれちゃいま…」


「はぐれたってことにしようぜ。」


「え?」



「だって、なんか俺、松のあんなところあんま見たくねぇし。

女同士では、別に普通だろうけど…
男同士だぞ、さすがにキツイ。」



「まぁ、確かに…私達、邪魔者だし…」



「だろ?じゃ、決まりだ!行くぞ!!」




「ちょ…そんな腕、引っぱらないでくださいよぉー!」





(一応優香にメール入れとこ。)



引っぱられるがままに、柊さんに着いて行った。