「香奈…」
優香の言葉に驚いた。
「か、香奈さん?!!」
数日前会った香奈さんとは、思えない。
ナチュラルメイクで、髪は暗く、隼人さんの一歩後ろにいる香奈さんは同年代とは思えない、大人っぽさがにじみ出ていた。
「この前は、ありがとう。
こっちのもいけてるでしょ?」
「いや…いけてるもなにも…
断然、こっちのが綺麗です!!」
照れ笑いを見せた香奈さんは、本当に綺麗で、少しの間直視できなかった。
「美樹ちゃん…本当にごめんなさい。
謝っても許されないことをしたのは、自分でもわかっている。
だから、美樹ちゃんと優香ちゃんが
香奈に会いに行ったことを聞いて本当に驚いたよ。
なにから何まで…
本当に、すまなかった。」
テーブルに両手をつけ、頭を下げた隼人さんと同じように、香奈さんも頭を下げた。
「ちょっと!2人とも、顔上げて下さいよ!!
私は今、本当に嬉しいんです!」
「え?」
「そりゃ、嬉しいですよ!!
2人が幸せになってくれたら、私の想いも救われます!!」
「美樹…」
「そうでしょ?優香♪♪」
「美樹ちゃん…本当にありがとう。
私…分け合う恋愛、してみようと思う!」
「はい!!」
それから1時間程話は盛り上がり、
隼人さんと香奈さんは、手を繋いでファミレスを出て行った。
