ハァハァ…どこだ…
どこだ…
「見つけた…ハァ…
柊さーーーん!!」
「おう!お前、走ってきたのか?」
「いや…ハァ…だって!」
「急がないでいいって言ったろ?
でも、走ってきて、俺を探してるお前を見てなんだか嬉しかったよ。」
「ちょっと!わかったんなら、声かけてくださいよ!!」
「まぁ、そう拗ねるな!
ホラ、これ飲んで落ち着け。」
「わ!冷たい!」
私が見えて、買ってくれたのかな…
どうしてそんなに優しいの??
「ありがとうございます。」
「いや、俺こそこんな時間に呼び出して悪かったよ。
迎えに行く!って言おうとしたんだけど、お前電話すぐ切っちまうし。」
「あ、そうなんですか?すいません。
車なんですか?」
「あぁ。松を送ってた。」
「あー!私、暇つぶしで呼ばれたんですか??もぅ、そうならそうと言って下さいよ!!
何かあったかと思って心配で…でも、何もなくてよかったです!!
あーー!ビックリした!」
「おい!勝手に解決するな!
別に暇つぶしで、お前を呼んだわけじゃない。松は帰っていいつってたし、
帰りたきゃ、俺だって帰る!」
「え?じゃ、何で?」
「松送って、帰ろうとこの駅通りかかったら、何かお前に会いたくなって。」
「え…」
