これが私の幸せなんだ。


「ただいまー!」


家に着き、すぐに柊さんに折り返しの電話をかけた。



「あ、もしもし?すいません、家庭教師のバイトで…今、帰宅しました。」



「あ、そうだったのか!悪いな、電話して。」


「何かあったんですか?」


「何かないと、電話しちゃいけないのか?」



「あ、いえ。そういう訳では…」


「今から、会えるか?」


「今からですか?!!」


「まぁ、無理って言われても、もぅ駅前にいるんだけどな!」



「えー!!ちょっと待って下さい!!
すぐ、行きますから!」




電話を切り、急いで部屋を飛び出し、走って駅まで向かった。



「こんな時間に、どうしたんだろう…」



その時、時計は20時を回っていた。