気付けば、夏休みも終わりを迎えていた。
「もう、明日で終わりかぁ。1ヶ月なんて、あっという間だね。」
「お姉ちゃん、また来てくれる?」
「勿論だよ!和也君のためだもん!」
「やった!!!!」
「本当に何から何まで…すまなかった。」
「山本君が謝ることじゃないよ!!
でも、安心した。和也君が、山本君の家に越して来てから、明るくなったし!
和也君!!」
「そうか??でも、もっと早くにこうしておくべきだったと、後悔ばかりだ。」
「バイトも大事だけど、ちゃんと寝ないとまた、倒れちゃうからね!!」
「あぁ。心配かけてすまない。
また和也に会いに来てあげてほしい。」
「当たり前じゃん♪♪
じゃ、私そろそろ行くね!!」
「お姉ちゃん、バイバイ!!」
「バイバイ!!」
お父さんと、山本君で話合った結果が
山本君が和也君を引き取ることになった。お父さんも、「その方が、和也も幸せだろう。」って言ったらしい。
和也君が、働けるようになるまでは、養育費も送ってくれるみたいだし。
「遅くなっちゃったな。早く帰らないと。」
携帯を開くと、不在着信が2件入っていた。
1件は、お母さんから。
もう1件は、柊さんからだった。
とりあえず、自転車に乗り急いで自宅へと向かった。
