「その腕のあざ…健って人にやられたんじゃないの??」
「バカ言わないでよ!け、健がそんなことするはずない!だって、健は…」
「私のことを愛してくれているから。とでも言うつもり??
そうやって、自分に言い聞かせてきたんでしょ?」
「……。」
「そう信じていた。
だけど、隼人君と出会ってあなたのその考えは、間違いだってことに気付いた。」
「………。」
「不器用だけど、伝わってくる。
本気で好きって、自分のことを心から想ってくれてるって。
いつのまにか、自分も何かしてあげたい。そう想って、ネックレスをプレゼントした。違う?」
「….…そうだよ。あんたの言う通り。
隼人は、バカで単純で不器用で。
だけど…繊細で、強くて逞しくて…
隼人を知れば知るほど、怖くなった。
好きになっていくのがわかった。
惹かれてるのが、自分でもわかった。
でも…それと同時に、
私なんかといても隼人は幸せにはなれない。隼人はもっと、純粋で可愛い女の子と付き合うべきだって…
そう想い始めてた頃、健が隼人の存在を知った。
そうとは知らずに、私は、健に別れを告げた。
その翌日、隼人の高校へ健が向かったって言うのを聞いて、私、怖くなって健を探した。」
香奈さんの目から、大粒の涙がこぼれた。
