「あ!みんなだ!!迷惑かけちゃったな…」
「なぁ美樹。」
「はい?」
「…隼人は、やめとけ。」
「え?それってどうゆう…」
「あ!美樹だ!!
美樹ーーーーーー!!!」
「優香…優香、ごめんね!!
あんなに酷いこといっちゃって。」
「ううん。美樹の言う通りだよ。
振り向いてもらえないからって、ゆーか逃げてた。
でも、やっぱり松君のこと諦めきれないから…今日、気持ち伝える。」
「優香……」
「って、足!!すっごい腫れてるじゃん!!冷やさないと!」
「ほら、氷だ!!
さっきより酷くなってるな…
でもこの時間じゃ、病院もなぁ。」
「平気です!この位!!
氷あててれば、明日には治ってます!
松さん、隼人さん、優香、柊さん…
心配かけて本当にすいませんでした。」
「無事で何よりだよ。よかった。」
「さ、みんな揃ったし、始めるか!!」
それから、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
材料もゼロになり、
片付ける準備をしていたら、優香が松さんのところへ何かを伝えに行った。
「あとで時間つくってもらった!
あー!振られるのわかってるのに、緊張してきた。」
「そんなの、言ってみないとわからないじゃん!!大丈夫!自信持って!」
「美樹、ありがとう!大好き!!」
「さっきまで、喧嘩してたのが嘘みたいだな。」
「柊さん…私、優香のこと弱いって思ってたんです。1人じゃ何にも出来なくて、いつも誰かに助けてもらってて。
だけど…違ったみたいです。
弱いのも、1人じゃ何にも出来ないのも、いつも誰かに助けてもらってるのも、私だったんです。
優香は、強い。
優香には私が必要だって、
でも私の方こそ、優香が必要だったんです。」
「お前、偉い!!」
そう言って、
頭をくしゃくしゃになでられた。
「髪の毛ぐしゃぐしゃなりますよ!」
よかった…。
優香とも仲直りできたし。
その夜、優香と松さんの
祝勝会をした。
