炭をいこしてる男子軍を見ながら、私と優香は準備にとりかかっていた。
「ねぇ、柊君って、本当優しい人だよね。」
「うん?どしたの?いきなり。」
「ゆーか、さっき1人ではぐれちゃって。人いっぱいいたし、外に出ようとしても、人波におされちゃって。
そのとき、柊君が必死にゆーかを探してくれて。
優香ちゃん、優香ちゃんって!
柊君のこと好きになりそう。」
「なにいってるの?松さんはどうするの?」
「だって、松君、ゆーかと全然目も合わしてくれないし。
話かけても、興味ないみたいな態度とられるし。
それなら柊君の方がいいかなって」
「は?そんな理由で??
あれだけ松君、松君っていってたくせに。」
あれ…どうしたんだろ私。
「優しくされたら、ほいほい着いて行ってさぁ。」
なんでこんなに苛々してるんだろう。
「そんなんだから、松さんだって優香に興味しめしてくれないんだよ!」
どうしよ…口が止まらない…
止まれ!そんなこと言うつもりじゃ…
「おい!どうした?」
私が怒鳴ったせいか、柊さんが走ってきた。
「美樹…」
優香は…泣いていた。
「お前、優香ちゃんになにした?」
「ちが…優香……ごめん。」
「おい!美樹!!!」
