これが私の幸せなんだ。



騒ぎ疲れた私達は、
シャワーを浴びて旅館に戻り、
男女に別れて温泉に入ることにした。


「いい湯だな〜あはは♪」

「美樹、恥ずかしいから止めてよ!」


「あ、ごめん!つい気持ちよすぎて…」



「あたしね。この旅行の最終日、駄目もとで松君に告白しようと思うの。」


いきなりの爆弾発言に、
私は思わず立ち上がった。


「え??ほんとに??」


「…まぁ、座ってよ(笑)」




それから、優香が松君の好きなとこや、ガールズトークが止まらず、
私たちは、のぼせてしまった。



「優香ちゃん、大丈夫??
これスポーツドリンク!!」


「すいません、面倒かけちゃって!」


「いいの、いいの!
ほら、横になってて!!」




…松さん、私も居ますよ(笑)
しいてゆうなら、私ものぼせてますけどぉぉぉぉーー!!!



「あ、美樹ちゃんも居たんだね!」


おいおい!



「まぁ、気にすんな!
ホラ!水飲め!!」

柊さんから受け取った水を
一気に飲み干した。


「有難うございます。助かり…」


あ…!

倒れる寸前で、柊さんが抱えてくれた。



「っと!危ねぇな!お前、無理するな。
ホラ、横に……」


急に止まった柊さんを、
うつろ目になりながらみつめた。

「柊…さん?」

私と目があった柊さんが、
横になった私の浴衣を直してくれた。



「お前…胸、見えてたぞ。
気をつけろ!」

同様した柊さんは、
後ろを向いたまま隣にいてくれた。