これが私の幸せなんだ。




車の中では、私の為に
優香がみんなの紹介をしてくれた。


「えっと…まず、運転してるのが
3年の芦田隼人(あしだ はやと)君!


で、優香の隣に居るのが、
三年の松山海斗(まつやま かいと)君!」


小声で、「例の松君」と
耳打ちをして微笑んだ。





「それから、助手席に座ってるのが
加賀見柊(かがみ しゅう)君!」



柊?………


「あっ!柊!思い出した!
あの日屋上で…」


大声すぎたのか、車内は一気に
静まりかえってしまった。



「今更かよ。俺は朝、美樹を見た
時からわかってたぜ。」


「知り合いなの?美樹?」


「いや…知り合いってゆうか…」





そう、あの日………