「美樹ちゃん、寂しくなるね。」
「いえ。私は夢を叶えるように、頑張りますよ!」
美容師に憧れ、私は地元にある専門学校へ入学することが決まっていた。
「ちょ、先生早く……って、あんなかっこいい男、クラスにいたっけ??」
優香の目線の先に居たのは、女の子の群れの中心にいる、学校のあの子ではなく、普段のあの子だった。
「美樹、それに相田さん。
卒業、おめでとう。」
「山本君…」
「ややや…山本君?!!」
「もぅ、女子がキャーキャーうるさくて。だから、嫌なんだよ、コンタクトは。」
「まぁ、キャーキャーうるさい女子の気持ちもわからなくはないけど…」
「美樹はこっち残るんだろ?俺も地元で就職したから、また家に来てくれよ!」
