最後の1人のセットを終え、自分の髪をアップして、急いで会場へ向かった。
「美樹〜!早く早く!!」
「すぐ行くから、先に行ってて!!」
私は、優香と別れ、ある場所へ向かった。
ドアを開けると、そこは桜一面に見渡すことが出来た。
「あれから、もぅ3年経ったんだ…早かったなぁ…」
柊と初めて出会ったのが、今いるここ…屋上だったんだよね。
私は目を瞑り、色々なことを思い出していた。
すると、放送が流れた。
「卒業生の皆様は、すぐに体育館会場へお集まり下さい。
繰り返します。〜…」
「やっば!!急がなきゃ!」
そぅ、私たちは今日、この高校を卒業します。
