「…柊は勘違いをしてるのよ。
私が会っていた男性は、お兄ちゃんの親友の敬太くん。
お兄ちゃんのサプライズのための、食事をしただけ。
それのどこが浮気だっていうの?」
「じゃ、どうしてそぅ言わなかったの??柊は話せば信じたはずなのに…」
「ヤキモチ…やいてほしかった。
お前は俺の女だって、言ってほしかったのに…
あの時柊は…お前の好きなようにしろって…止めないからって。
それが柊の愛情だと、気付きもせず別れた。けど、すぐ寄りを戻したわ。
柊が言ってくれたのよ。一からやり直そうって。」
「柊…。」
そんなにも美沙子さんのこと…
「柊は優しいから、あなたを捨てるなんて出来ないわ。だから、こうして私がわざわざあなたに話てんの。
わかる?意味。」
「…はい。わかります。」
美沙子さんのお腹には、柊の子どもがいる。
[あなたの恋愛の先の影に命宿る。]
柊と美沙子さんは、婚約する。
[想い人には、想い届かず。]
柊とは関係を切らなくてはいけない。
[今の恋愛を断ち切るべき。]
おみくじがこんなにも当たることなんてなかったのに…
