駄目だと何度も思っているのに、いつもここへ来てしまう。
「今日で最後…」
この決意も、何度口にしただろう。
「よ!早かったな♪入れよ!」
だけどあなたが、あなたの笑顔が私に向けられるたびにその決意は無駄になる。
彼女には悪いと思う反面、柊の傍に居たいと思ってしまう。
「親もみんな居ないから、ゆっくりしてけよ!
あ、俺シャワー浴びてくるから部屋にいて。」
そう言われ、いつものように床に座って見上げた。
「あの手紙も何度見たか…」
写真と一緒にコルクボードに、貼られた手紙。
初めて見た時は、動揺したけど今は少し慣れた。
