それから数週間が経ち、12月も終わりを迎えた。イベントのクリスマスも、彼氏のいない私にとっては、いつもと変わらなかった。
1月に入り、ある朝の日。
優香からの電話で目が覚めた。
「ねぇ、初詣行かない?」
「え?今から??」
「どうせ、布団でゴロゴロしてるだけなら、行こうよ!!」
う…優香には見透かされてる…
「じゃ、10時に駅で!」
一方的に切られた携帯に、ぶつぶつ文句を言いながら、私は支度をした。
「寒いから外出たくないのに…」
ニット帽とマフラー、それに厚手のコートに手を通し、自宅を出た。
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