「貴女、誰?柊のなに?」
「柊の…」
「私と柊の子をどーする気なの?」
(美沙子さんと、柊の子?)
「柊はこの子のパパなの。貴女は何の罪もないこの子から、パパを取り上げるの?」
「え…」
「答えなさいよ!」
「きゃっ!!」
「うわぁ!!」
ハァハァ…ハァハァ…
「どうした?美樹??」
「ハァハァ…夢か…」
「怖い夢でもみたか?まだ、朝方だからもう少し寝よ…」
「う、うん。」
柊の夢は何度も見たが、美沙子さんが出てきたのは初めてだった。
「妊娠…」
夢だとはわかっているのに、妊娠している美沙子さんがなんだか気になっていた。
「いや、まさかね。」
お互いまだ学生だし…
そう言い聞かし、私もまた眠りについた。
