これが私の幸せなんだ。



「ねぇ…どうしろっていうの?


好きになって、ただ見てるだけでよかった。
それだけなのに…それでよかったはずなのに…


会うたびに増していく気持ち。
好きだから、傍にいたい。
1番近い存在でいたい。
独り占めしたい!

好きになってもらいたい!!


会えば会うほど、欲張りになっていく。
わかってる、彼女がいるのは。

でも…いつのまにか、会ってる。


今日で最後。2人きりで会うのは今日で最後って、何度も自分に言い聞かせた。


諦めきれない。


好きなの…大好きなの、柊…」



私の涙でビチョビチョになった柊の服を必死に掴んだ。




柊は、何も言わず、そっと私の背中に腕を回した。