どれ程泣いただろう。
「あー。またさぼっちゃった。
これは、また冬休み補習だな。
もぅ日が沈んじゃう。」
屋上を出て、教室に鞄を取りに行くと、柊が私の机に座っていた。
「何してるの?」
「松が優香ちゃん迎えに、1年のフロア来たら、美樹が居なくなったって心配してたぞ?
で、2人共バイトだっていうから、俺がここにいる。」
「優香…」
「美樹、なんかあったのか?
あ〜…こんなに目、腫らして。」
柊が、腫れた私の目に触れた。
もぅ出てこないと思っていた涙が、柊に触れられたら次々に溢れてきた。
「おい、どうした?何があったんだ?」
そのまま柊の胸に顔をうずめた。
「美樹…」
