「和也君、どこ?どこにいるの?
いたら返事をして!」
まずい…脱水症状起こしてもおかしくない。
このままじゃ和也君が…
壁を頼りにしていると、何かが指に触れた。
(スイッチだ!)
それを押すと、一気に部屋が明るくなり
少し目がちかちかした。
「和也君!」
ドアのすぐ側で、和也君は倒れていた。
「和也君!しっかりして!目を開けて!」
うつろうつろになっている目。
「せ…せい…」
とりあえず救急車!
「和也君、もう少し頑張って!」
冷蔵庫にあったミネラルウォーターを
和也君に飲ませた。
窓も開け、救急車が着くまでに
出来ることは全てした。
