「その子、ベリーって言うんです。」 女が始めてまともな事を言った。 「そうかい。 こんな雨の日に 放っておくんじゃねーよ?」 「はい。 ちょっと目を話した隙に 逃げられちゃって…。」 「今度から気をつけな。 んじゃ、元気でなワインレッド。」 そう言って男は その場を立ち去ろうとした。