ゆなとおそろいで作った熊の人形…
大切にカバンに入れてあったのに…いつ落としてしまったんだろう…
もしかして、不審者にカバンを投げつけた時に落ちちゃったのかなぁ。
どうしよう…しかもゆなに私が襲われたことばれちゃった。なんて説明をすればいいだろう…
しかも、筑紫さんまで巻きぞいにしちゃったし。
どうしよう…
気づいたらもう教室前まで来ていた。
とにかく、ゆなには正直に言おう。
ガラッ
「ゆの〜!!怪我はなにもない?」
びっくりした!
教室に入った瞬間ゆなが飛び付いてきた。
そんな大きな声で喋ったらばれちゃうよ…
「奏崎さん、大丈夫?」
「心配したよ…。」
クラスの人が私によってきた。
なんで知ってるの?
もしかして、ゆなが皆に喋っちゃったの!?
まぁ、いずれはばれるからいいって言ったらいいけど…出来れば黙っててほしかったな。
「大丈夫だよ。それよりなんで私だって知ってるの?」
「だって、あの熊の人形、いつも奏崎さんが大切にしてたやつだから。」
「そうそう。」
こっそり、あの熊の人形で遊んでいたことがばれてる…まあいいんだけど…
最近の子供の情報力は、すごいね。個人のことまで知ってるし。

