その30分後…

看護大学の発表が始まった。

理帆は、緊張して手足が震えていた。

「修杜、代わりに見てきて…」

そう言って受験番号が書かれた紙を渡し近くのベンチに座った。

そして、発表の時。

理帆の番号は、まさかの1番。

「1番、1番、1ば…あった!」

見た瞬間、修杜がこっちに走ってきた。

「理帆、あったよ」

自分のことの様に嬉しそうに言う。

「ほんと?!」

「ほんとだよ!」

修杜が手を引く。

掲示板の前に着き、自分の目で確認した

本当にあった。

涙がでた。

「理帆、おめでとう」

「ありがとう!」

号泣していた。

「泣いたらブサイクになるぞ」

「なにそれーっ」

一瞬にして涙が止まった。

「よし、書類貰いに行こう」

「うん!」